院長インタビュー

池田院長インタビュー

医師を志し放射線診断の道に進んだきっかけは何ですか?

医師であった祖父や父の背中を見ていたこともあり、自然と医師を志すようになりました。
大学病院に在籍後は、肝臓がんの治療に取り組むようになりました。当時は画像診断を利用した治療は放射線科でしかしてなく、血管造影検査いわゆるカテーテル治療を中心に行っていました。

当時から感じていたのは、「治療前の診断の重要性」です。特に画像診断は、臓器や血管などの様子を明らかにでき、どのような病気が隠れているのかを知るきっかけになります。事前の診断の精度を高めることが、病気に対する適切な治療の提供へとつながっていくと思っています。そのような考えもあり、約5年ほど放射線科に所属しながら経験を積み重ねました。その結果、放射線診断の専門性が高まっていきました。

放射線診断の専門医である強みは何ですか?

開業医という立場として、地域にお住まいの患者さまが日々多く来院されます。そして、一人ひとりが異なる悩みを抱えています。その際に呼吸器や循環器など診療できる分野を限定してしまうと、一人ひとりに合わせた診断を実現できません。「胸が痛い」「お腹に違和感がある」など、患者さまが抱えるさまざまなお悩みに対して、画像診断を通じてあらゆる視点から治療を提供できることが、放射線診断の専門医である大きな強みです。

検査で重視するポイントを教えて下さい

あらゆる検査で重視しているポイントは、病気の早期発見を目指すことです。初期で病気を発見できれば、その後の進行や重症化を予防し、治療後の良好な健康状態を保ちやすくなります。
近年では検査機器の精度や質も高くなり、糖尿病を含める生活習慣病やがんなども発見しやすくなりました。当院でも定期的に検査機器を見直し、新しい機器を導入するなど、より精密な診査・診断の提供に努めています。

患者さまと接するときに大切にされていることは何ですか?

患者さまとよく話し合い、「どのような症状を訴えているのか?」「お悩みをどのように解決してほしいのか?」を見極めることを大切にしています。患者さまの小さな訴えを見逃してしまうと、お悩みの解決に本当に必要な検査や治療の提供が難しくなります。まずは問診票に記入いただいた内容を基に、患者さまの話をしっかりと聞き、ご希望やご要望の把握に努めています。

近年では、会社での定期健診や自治体から届くがん検診の案内をきっかけに当院を受診し、検査を通じて病気の存在が明らかになるケースも増えています。健康に自信があっても病気があり、自覚症状がないまま進行している可能性もあります。健康管理・維持・増進を目指すには、定期的な健診・検診を通じて体の状態をチェックすることも重要です。

地域医療への貢献はどのようにお考えですか?

開院から約30年近くが経ち、多くの患者さまと共に歩んできました。しかし、最近特に懸念しているのが「高齢化」です。なかには足腰が不自由になり、通院が困難になる方もいるのが現状です。当院では送迎車を週3日出し、通院が困難な患者さまも来院できる環境を用意しています。また、往診も行っており、ご自宅での診察や治療にも対応可能です。
いつでも頼れるかかりつけ医として、地域にお住まいの患者さまに寄り添う姿勢はこれからも変わりません。「何か起きた時にいつでも診察できる」「必要に応じてすぐに往診に向かえる」など、より地域に密着した医院づくりを大切にし、多くの患者さまの健康な毎日をサポートしていきたいと考えています。

これからについてどのようにお考えですか?

私の子どもたちも同じように医師の道に進み、数年以内には医院の代替わりを予定中です。ただし、私自身の体が動くうちは、一緒になって患者さまの診療に携わりたいと考えています。特に問診や画像診断の重要性、患者さまとの接し方などは、私がまだまだサポートできることも多く残っています。子どもたちに教えられることは何でも教え、吸収してもらい、池田医院と地域医療の両方を支えていく存在を目指してもらいたいと思います。

他メディアでの
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