コラム
健診で「脂肪肝」と言われた方へ
健診で「脂肪肝」と言われた方へ
― 放置せず、今からできる対策があります ―
■ 脂肪肝とは?
脂肪肝とは、肝臓に脂肪がたまりすぎた状態のことです。以前は「お酒を飲む人の病気」と思われていましたが、最近ではお酒を飲まない方でも起こることが多いのが特徴です。
背景には、
• 食べすぎ
• 運動不足
• 体重増加
• 糖尿病や高血圧
など、いわゆる生活習慣が関係しています。
■ 実はとても身近な病気です
脂肪肝はとても多く、成人の3〜4人に1人に見られると言われています。
ただし、ほとんどの場合は
👉 自覚症状がありません
そのため、健康診断で初めて気づく方がほとんどです。
横浜市青葉区の池田医院における横浜市特定検診(メタボ検診)でも多くの患者様で脂肪肝が指摘されております。
■ 放っておいても大丈夫?
「脂肪がついているだけなら大丈夫」と思われがちですが、
一部の方では少しずつ病状が進行(肝臓に炎症が起きた結果、肝臓が硬く変形してしまう=肝硬変)することがあります。
特に大事なのは
👉 「肝臓がどれくらい硬くなっているか」 です

■ 最近の考え方:肝臓だけの病気ではありません
最近では脂肪肝は、
👉 全身の生活習慣病の一部
と考えられるようになっています。
例えば、
• 糖尿病
• 心筋梗塞
• 脳卒中
との関連も強いことがわかっています。
つまり脂肪肝は、
体全体の健康状態のサインでもあります。
■ 当院でできる検査
当院では、肝臓病学会専門医師による体への負担が少ない方法で評価が可能です。
• 血液検査(簡単なリスク評価 FIB-4index/Ⅳ型コラーゲン7s/M2BPGi/P-Ⅲ-P等の線維化マーカー測定 )
• 腹部超音波検査(エコー)
必要に応じて、
👉 **肝臓の硬さ(線維化の程度)もチェックします
■ 治療はシンプルですが効果的です
基本は「生活習慣の見直し」です。
◎ 目標は少しの減量
• 体重の 3〜5%減少 → 脂肪が減る
• 7%以上 → 炎症の改善も期待
👉 例:70kgの方なら −2〜5kg
◎ 食事のポイント
• 食べすぎを控える
• 甘い飲み物を減らす
• 野菜・魚を増やす
👉 「完璧」よりも「続けられること」が大切です
◎ 運動のポイント
• ウォーキング(1日20〜30分)
• 軽い筋トレ
👉 できる範囲でOKです
■ お薬について(最新情報)
最近は、脂肪肝にも効果が期待されるお薬が増えてきています。
• 糖尿病のお薬の一部
• 体重減少を助ける治療
海外では脂肪肝専用の新薬も登場しており、
👉 今後さらに治療の選択肢が広がる分野です
※必要な方にのみご提案します
■ こんな方はご相談ください
• 健診で「脂肪肝」と言われた
• 肝機能(AST・ALT・γGTP)を指摘された
• 体重が増えてきた
• 糖尿病・高血圧がある
■ 最後に
脂肪肝はとても身近な病気ですが、
👉 早めに対策すればしっかり改善できます
逆に放置すると、気づかないうちに進んでしまうこともあります。
池田医院では肝臓病専門医師による脂肪肝治療、検査を受けることができます。気になる方は、お気軽にご相談ください。
【監修】 池田 厚(いけだ あつし) 池田医院 副院長
■ 学歴
- 平成21年 浅野学園高等学校卒業
- 平成27年 順天堂大学卒業
■ 職歴
- 平成27年4月 順天堂大学医学部附属練馬病院 初期研修開始
- 平成29年4月 順天堂大学医学部附属順天堂医院 消化器内科学教室入局
- 令和元年4月 順天堂大学医学部大学院入学
- 令和元年4月~令和2年3月 沖縄県立北部病院総合内科 国内留学
- 令和5年3月 順天堂大学医学部大学院卒業 学位取得
- 令和5年4月 順天堂大学医学部附属東京江東高齢者医療センター 消化器内科 助教授
- 令和7年4月 池田医院 副院長就任 / 順天堂大学消化器内科教室 非常勤講師
■ 免許・資格
- 日本消化器病学会専門医
- 日本消化器内視鏡学会専門医
- 日本肝臓学会専門医
- 日本消化管学会専門医
- 日本内科学会認定内科医
- 産業医